はじめに

隔週水曜日更新です

山梨大学 鴨川明子研究室のホームページへようこそ!

 私たちの研究室では,比較教育学や国際教育に関する研究を行っています。研究する国や地域は,アジアやアフリカの途上国から欧米先進国まで,幅広く対象にしています。日本における国際化や多文化共生,SDGsの取組も視野に入れ学ぶことも可能です。

 2022年4月現在,4年度目を迎える新しい研究室です。研究室に所属するのは,主として学部生です。ゼミ生は,外国語で書かれた資料を集め,韓国の小学校におけるオンライン教育,イギリスの教員の多忙化解消策,フィリピンの女性の高学歴化,ニュージーランドの幼児教育におけるICTs,山梨県のSDGsの取組について卒論を書きました。卒業生の進路も多様です。山梨県内の小学校の教員や幼稚園教諭になったり,出身地の地銀等の企業に就職したりして巣立っていきました。

 学部の比較教育学研究室を担当する前には,6年間ほど山梨大学教職大学院に所属していました。そのため,教職大学院の修了生による山梨県内の教員ネットワークに支えられています。小学校(外国語活動,道徳,体育),中学校(国語,理科),高校(世界史,古文,総合・キャリア教育)を研究する院生を担当し,研究実践のお手伝いをしてきました。

 現在でも,教職大学院の院生に研究上のキャリア・アシスタント(CA)としてサポートしてもらっています。

 教育学部のゼミ生,教職大学院の修了生やキャリア・アシスタントの詳細は,ぜひ,MEMBERSからご覧ください。

山梨大学教育学部 比較教育学研究室(鴨川明子研究室)

比較教育学を学びたい方へ

 比較教育学とはどのような学問分野かと聞かれたら,「外国の教育について研究している」という説明をすることが多いように思います。最近では,国際教育という言い方の方がメジャーかもしれません。

 比較教育学を専門にすると,まず,興味関心ある国を選び,その国の言葉を習得するよう努めます。私の場合は,大学院生の時に,早稲田大学の交換留学プログラムでマラヤ大学(マレーシア)に留学してから現在まで,マレーシアの教育について研究しています。留学時からマレー語を学んできましたが,最近では,マレーシアの近隣のブルネイやシンガポールなども視野に入れて研究を進めており,研究上,英語も必須です。学部生の場合は,いろいろ工夫しながら卒論を仕上げていきますが,語学のうまい下手はあまり重要ではない気がしています。

 次に,比較教育学では,興味関心があるテーマを選びます。私の場合は,女子教育やジェンダーとキャリア形成に強い興味・関心があります。博士課程時に,マレーシアの高校生約300人を対象とする現地調査をベースに博士論文をまとめ,『マレーシア青年期女性の進路形成』(2008年,東信堂)として公刊しています。学校における子どもの学びや育ちをフィールドワークによってミクロに観察する一方,教育を取り巻く社会や文化などのダイナミックな(マクロな)動態にとても興味があり,研究してきました。

 最後に,興味関心がある国において選んだテーマについて,文献研究,フィールドワークやインタビューによる質的研究法を用いて,研究を進めていきます。今は,コロナ禍と言われる状況にあるため,フィールドワークを実践するのはなかなか難しいかもしれません。それゆえ,政策文書や教科書の分析など,研究材を工夫するよう勧めていきます。

 卒業論文を書き進める上で,自らどのような「問い」を持つかがもっとも大事だと思っています。流行っているテーマや就職に有利なテーマというだけではなく,しっかりと深く思考することができる,ご自分なりの「問い」を持つために,時間をかけて丁寧に指導していきます。

研究生を希望する方へ

 研究生を希望する方が増えています。本研究室への研究生を希望なさる方は、必ず以下の点をご確認の上、連絡をいただけますか。

1.研究室は比較教育学研究室です。原則的に比較教育学を学びたい方に機会が開かれています。可能な限り、私のプロフィールをホームページで確認してください。

2.山梨大学教育学部につながる大学院は教職大学院です。山梨大学の教育学部で研究生として学んだ後に、山梨大学の修士課程への進学は考えている場合には、大学院教育学研究科修士課程は教職大学院であることに注意してください。山梨大学大学院学則第9条2に定めによると、大学卒相当の方で、教育職員免許状を有する方が、教職大学院の課程への入学資格を有すると明記されています(受験資格も同様です)。つまり、多くの外国からの留学生の方は本学教職大学院への入学資格を有しないということになります。この点を確認してください。

EVENTS and NEWS

EVENTS

山梨の学校において,いかにして女性管理職を増やすか?

【終了済み】

山梨大学男女共同参画推進室の助成により、「山梨県の学校において、いかにして女性管理職を増やすか?」と題するオンラインイベントを開催します。

日時 2022年2月16日(水)10時30分~12時30分

方式 オンライン Zoom(申し込みした方に別途送付)

内容
・挨拶
 古家貴雄 山梨大学教育学部長

・趣旨説明―なぜ、女性管理職か?―
 鴨川明子 准教授(山梨大学教育学部 幼小発達教育コース) *研究代表者

・⼥性の管理職登⽤促進に向けての提⾔―⼭梨県における現状を踏まえて―
 青木英明 教諭(南アルプス市立若草南⼩学校)

・現職教員による初任者研修プログラムの提案
 京島健⼀ さん(山梨大学教職大学院 教育実践開発コース 教師力育成分野 1年)
 久留康裕 さん(山梨大学教職大学院 教育実践開発コース 教師力育成分野 1年)
 渡邊克吉 さん(山梨大学教職大学院 教育実践開発コース 教師力育成分野 1年)
 森原将貴 さん(山梨大学教職大学院 教育実践開発コース 教師力育成分野 2年)
 ⻘⽊英明 さん(山梨大学教職大学院 教育実践開発コース 学校マネジメント分野 1年)

・講評
 鷹野美香 次長 (山梨県総合教育センター)
 鈴木賀映子 准教授 (帝京大学 教育学部 教育文化学科)
 谷口利津 特別研究所員(早稲田大学 教育・総合科学学術院)

・研究の意義
 清水徳生 客員教授(山梨大学教育学部附属教育実践総合センター)

【登録料・参加料】 無料

【申し込み】Google formから申し込んでください。

申し込み締め切り】 2月14日(月)12時  
 お申し込みいただいた方には、2日前にZoomを送付致します。

問い合わせアドレス】kamolab.event@gmail.com

【チラシ】添付

FM-FUJI情報番組アクタス「山梨大学FUTURE SEED」

【終了済み】

FM-FUJIの情報番組アクタスのコーナー「山梨大学FUTURE SEED」に、鴨川明子准教授が、ラジオ出演します。

日時 第1回目 2022年2月10日(木)午前11時~11時10分ごろ(予定)

   第2回目 2022年2月17日(木)午前11時~11時10分ごろ(予定)

山梨大学が推進するSDGs(Sustainable Development Goals)に関わる研究内容をご紹介します。(ACTUSの番組終了後に、番組ブログにアクセスして頂くと聞いていただけます)

FM-FUJI「山梨大学FUTURE SEED」HP

山梨大学SDGsHP

NEWS

日本比較教育学会の課題研究Ⅱを企画・登壇します。 NEW!

日時 2022年6月26日(日)15時10分~17時25分
タイトル 高等教育における「リバース・ジェンダー・ギャップ」-東南アジアの国際比較-

新しい論文 NEW!

山梨大学教育学部紀要(第32号,pp.1-21)に 「東南アジア島嶼部における女性の高学歴化とジェンダー ーマレーシアとインドネシアの比較教育研究ー」 鴨川明子・服部美奈(2022)が掲載されています。

山梨大学広報誌Vineに掲載されました。 NEW!

山梨大学広報誌Vine(2022 March vol.40)に 「国際理解と多文化共生ー山梨大学で世界を学ぶ,山梨の世界を学ぶー」 が掲載されました。

山梨大学教養教育センターだよりで紹介されました。 NEW!

山梨大学教養教育センターだより Vol. 01 (2022.3)に「国際理解と多文化共生ー受講生の主体性を活かす教育ー」として紹介されました。

卒業しました! NEW!

卒業論文のタイトルを,以下に掲載いたします。


「日本とニュージーランドの保育におけるICT活用 - 子どもの学びの保障と保育士の業務負担軽減に向けて -」
「山梨県におけるSDGsに関する取り組みの現状と課題」
「フィリピンにおける女性の高学歴化と社会的地位向上 - ジェンダー平等と公正を目指して -

PROFILE


名前:鴨川明子(KAMOGAWA AKIKO)


所属:山梨大学大学院 総合研究部 教育学域教育学系(幼小発達教育講座)


職名:准教授

略歴

鴨川 明子

 1974年愛媛県生まれ。国立大学法人山梨大学 准教授。早稲田大学社会科学部卒業,同大学教育・総合科学学術院にて博士(教育学)。早稲田大学教育・総合科学学術院助手,日本学術振興会特別研究員(DC2,PD),早稲田大学アジア太平洋研究科助教等を経て,2012年から現職。早稲田大学にて長男,山梨大学にて次男・三男の育休を取得。

 専門分野は,比較教育学,国際教育,マレーシア研究。「ジェンダーとキャリア形成」が主たる研究テーマ。主要著作は,『マレーシア青年期女性の進路形成』(単著,東信堂,2008年,日本比較教育学会賞受賞作),『若手研究者必携 比較教育学のアカデミック・キャリア―比較教育学を学ぶ人の多様な生き方・働き方―』(共編著,東信堂,2021年)。

 その他に,フィールドワークや質的研究法ほかの各種調査技法やリサーチ・スキルをまとめた『アジアを学ぶ―海外調査研究の手法』(単編著,勁草書房,2011年),アカデミック・ライティングおよび日本語表現法の教科書『理工系学生のための日本語表現法 第3版―アウトカム達成のための初年次教育』(共編著,東信堂,2016年)ほか多数。

 日本比較教育学会常任理事(2021-,2020-理事),同学会若手ネットワーク委員会(Y-Net)委員長(2021-2022),日本教育学会若手育成委員会副委員長(2020-2021),山梨県私立学校審議会委員(2019-2023),新宿区教育委員会地域協働学校運営協議会委員(2019-2022),公益団法人教科書研究センター特別研究員(2017-2023)等を歴任。

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主な研究テーマ

WORKS

論文

「東南アジア島嶼部における女性の高学歴化とジェンダー -マレーシアとインドネシアの比較教育研究-」

 A Comparative Analysis of Teacher Professional Development – with a focus on TALIS 2013 –

「国境地域に行き届く国民教育制度:マレーシア(サバ州)―インドネシア(北カリマンタン州)」

「アジアにおける教員研修制度の特質―マレーシア,中国,日本を事例として―」

「ブルネイ初等学校の市民性教育―SPN21カリキュラムにおける社会科とMIBの教科書分析―」

「マレーシアにおける女性の進路選択―何に迷い,何を選ぶのか―」

「教育制度国外最前線情報 マレーシアにおける教育制度の改革動向-就学前教育と初等教育を中心に-」

 Career Development of Adolescent Females in Malaysia: From Gender Perspective

「比較教育学における途上国研究の動向と課題」

「特別活動の国際比較と指導法の課題―日本・タイ・マレーシア―」

「Higher Education Reform : Challenges towards a Knowledge Society in Malaysia」

「後期中等教育段階における生徒の性役割観と進路選択‐マレーシア・ペラ州の実地調査より‐」

書物等出版物